冷凍餃子は賞味期限を過ぎても食べられる？食べられる期間や見極め方を解説！

日持ちするからとたくさん買ってしまった冷凍餃子、うっかり食べ忘れて賞味期限が過ぎたら捨てるしかないのでしょうか。

大手食品メーカーのニチレイフーズでは次のように説明しています。

Q. 賞味期限が切れたものは食べてはいけないですか?

A. 賞味期限が過ぎたからといって、ただちに食べられなくなるわけではありませんが、メーカーとしての品質の保証はできません。どうしても召し上がりたい場合は、開封して香味や商品状態を確認の上、ご判断ください。

引用：ニチレイフーズ｜よくあるご質問

メーカーとしては保証できないけど、賞味期限が過ぎたからといってすぐに食べられなくなるわけではないとのこと。

食べられるかどうかは、消費者が自己責任で判断する必要があるみたいですね。

この記事では、賞味期限切れの冷凍餃子が食べられるかどうかの見分け方や、食べられる期間の目安について説明します。

有名メーカー冷凍餃子の賞味期限は？

市販の冷凍餃子の賞味期限はどのくらいの長さに設定されているのでしょうか。

大手食品メーカーや有名店の冷凍餃子の賞味期限をまとめると次のようになりました。

メーカー名「商品名」	製造日からの賞味期限
味の素「ギョーザ」	18か月
イートアンドフーズ「大阪王将 羽根つき餃子」	約150日
幸楽苑「餃子」	90日
bibigo「王マンドゥ 肉＆野菜」	12か月
餃子計画「創業の味 生餃子」	180日
宇都宮みんみん「生餃子（冷凍）」	30日
トップバリュー「もちもちした食感餃子」	12か月

賞味期限30日の冷凍餃子もあれば1年以上もつものもあり、メーカーによって違いが大きいことが分かりますね。

そもそも賞味期限ってなに？

賞味期限とはどのような「期限」なのでしょうか。農林水産省のWebサイトでは次のように説明されていました。

袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この「年月日」まで、「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」のこと

引用：農林水産省｜賞味期限と消費期限

きちんと保存をしていたなら、賞味期限を過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではないんですね。

ただし「容器を開けないままで」とあるので、1度でも開封してしまったら賞味期限内であっても品質は保証されません。

以前は「品質保存期限」という言葉も使われていましたが、平成15年に「賞味期限」に統一されました。

賞味期限と消費期限の違いとは？

「賞味期限」と「消費期限」のそれぞれの意味は次のとおりです。

賞味期限は「期限を過ぎても一定の期間は食べられる」のに対して

消費期限は「安全に食べられる期限。期限を過ぎたら食べないほうがよい」ことに注意しましょう。

「賞味期限」は、スナック菓子やカップ麺、冷凍食品といった比較的いたみにくい加工食品に記載されます。

これに対して「消費期限」はパンや弁当、総菜といった短期間でいたみやすい加工食品が対象です。

消費期限が切れた食品は、カビや雑菌が繁殖しているおそれがあるので、食べないようにしましょう。

賞味期限の長さはどのように決まる？

賞味期限の長さを決めているのは添加物の有無だけでなく、その食品自体の特性や製造時の衛生状態、容器包装方法などから総合的に判断されます。

だから、同じ食品でもメーカーや製品によって賞味期限が違うことがあるんです。

賞味期限は、その食品を製造した製造業者が食品の安全性や品質を客観的に評価して決めています。

賞味期限を設定するための試験としては、次のようなものが代表的です。

このほかにも、食品の特性に応じて検査項目が設定されます。

賞味期限が長いものは添加物が多い？

賞味期限は、添加物など原材料の特性だけでなく、食品の特性や製造時の衛生状態などさまざまな要因が関わっています。

だから、賞味期限が長いからといって添加物が多いというわけではありません。

食品によっては、保存性を高めるために、保存料や酸化防止剤といった食品添加物が加えられます。

これらの食品添加物は食品衛生法で安全性が認められたものしか使用できません。

また、使用できる量にも制限を設けることで安全性を確保しています。

賞味期限切れの冷凍餃子はいつまで食べられる?

賞味期限が切れてもすぐに食べられなくなるわけではありません。

ではどれくらいの期間過ぎても大丈夫なのでしょうか？

また、手作りの餃子を冷凍保存する場合、どれくらい日持ちするのかについても説明します。

賞味期限の約1.4倍の余裕がある

多くの冷凍食品メーカーでは、検査で分かった安全においしく食べられる期限の約7割を賞味期限としており、1.4倍ほど余裕をもたせています。

たとえば、10か月は安全に食べられる食品は、賞味期限7か月と表示されており、保存方法に問題がなければ3か月過ぎてもおいしく食べられるんですね。

これは国が定めたガイドラインで次のように決められており、冷凍食品業界では7割が一般的だからです。

食品の特性に応じ、設定された期限に対して１未満の係数（安全係数）をかけて、客観的な項目（指標）において得られた期限よりも短い期間を設定することが基本である。

（中略）

業界団体等が取りまとめたガイドライン及びヒアリング結果の例示　例示１冷凍食品　

安全係数は、商品価値限界に至る期間の７／１０で設定されていた。

引用：農林水産省・厚生労働省｜食品期限表示の設定のためのガイドライン

ただし、メーカーが保証しているわけではないので、賞味期限切れの冷凍餃子が食べられるかどうかは食品の状態を見て、自己責任で判断しましょう。

手作り餃子の冷凍保存は1か月が目安

市販品ではなく、家庭で皮や餡を手作りした餃子は、冷凍保存でどれくらい日持ちするのでしょうか。

保存容器メーカー iwakiのサイトでは次のように説明されており、約1か月が目安のようです。

作りすぎて余った餃子を冷蔵庫で冷蔵保存すると、3日程度で劣化してしまいます。冷凍保存ならば1ヶ月程度は保存できるので、作った後にすぐ食べる予定がない場合や、事前に料理の下ごしらえを済ませておきたい場合に便利です。

引用：iwaki｜作りすぎた餃子は冷凍保存するのが便利！ 保存や焼き方のコツをご紹介

ただ、家庭で調理した餃子は市販品と違って雑菌が入りやすいので、長期保存せずなるべく早く食べ切りましょう。

手作り餃子を冷凍保存するポイント

手作り餃子を冷凍保存するときのポイントは以下の3点です。

手作り餃子をおいしく冷凍保存するために大切なのが餃子の水分量を減らすこと。

上に挙げたポイントを押さえると、餃子の皮が破れたり水分が染み出したりするのを防いで上手に焼けるはずです。

また、肉や野菜に含まれる水分は、氷になる途中の-1℃から-5℃の間に膨張して細胞を壊し、風味や食感を悪くしてしまいます。

上のグラフのとおり、（a）のように急速冷凍できる業務用冷凍庫と違って、家庭用冷蔵庫は（b）のような緩慢凍結です。

このため-1℃から-5℃の氷の結晶がたくさん発生しておいしさが損なわれていまいます。

家庭用冷凍庫でも三菱の「瞬冷凍」のように比較的短時間で冷凍できる機種もあるので、上手に活用してみましょう。

賞味期限の切れた冷凍餃子は食べない方がいい？見分け方は？

賞味期限が過ぎた冷凍餃子は、適切に保存していたならすぐに食べられなくなるわけではありません。

しかし、古くなった冷凍餃子を食べて、まずいと感じた人も多くいることから、食べないほうがいい場合もあるみたいです。

賞味期限切れ餃子を食べた人の口コミ

SNSでは、賞味期限切れ餃子を食べたらまずかったという人の声として次のようなものがありました。

SNSの声によると、賞味期限切れの冷凍餃子がいたんでしまうと、次のような変化がみられるようです。

賞味期限切れ餃子をおいしく食べられるかどうかの見分け方は？

賞味期限を過ぎた餃子が安全でおいしく食べられるかどうか、どのように見分ければよいのでしょうか。

基本的に次のような特徴がみられたら、まずくなっている可能性があります。

食品の表面が乾燥していると、食感が悪くなったり皮がひび割れて餡までパサついたりしてしまいます。

また、-18℃という冷凍庫内の温度では細菌はほとんど増殖しないのですが、酸化反応といった化学反応はゆるやかに進みます。

そのため、食品が酸化して色の変化や異臭といった異常がみられることも。

餃子の肉に含まれる脂質やタンパク質は酸化されやすく、味や風味を損ねてしまいます。

冷凍庫内の温度が上がって再凍結を繰り返したり、餃子の水分が蒸発してしまったりといった可能性があります。

温度が上がって溶けてしまうと、雑菌が繁殖している危険があるので、食べないほうがよいでしょう。

冷凍餃子の上手な保存方法

冷凍餃子の劣化を防いで、なるべくおいしさを損なわずに保存するときのポイントは次のとおりです。

基本的に冷凍食品は-18℃以下に保たれていれば、賞味期限まで保存できます。

しかし、家庭の冷凍庫はドアの開閉などで温度が上昇しやすく、だんだんと品質が低下しがち。

そこで、冷凍庫の開閉をすみやかに行う、開閉する頻度を減らすことで、冷凍庫内の温度上昇を防いで、食品をおいしく保存できると考えられます。

また、温度変化しやすいドアポケットではなく、冷凍庫の奥に食品を置くのもおすすめです。

冷凍庫は隙間なくぎっしり詰めておくと、開閉のときに暖かい空気に触れる面積が少なくてすみ、食品の温度上昇を防ぐことができます。

一度開封した冷凍食品は、空気が入らないよう袋に密封して冷凍すると劣化が少なくなりますよ。

賞味期限が近づいた冷凍餃子を大量消費！アレンジ方法を紹介

冷凍餃子は賞味期限が過ぎても食べられる場合がありますが、賞味期限内に比べて味は落ちてしまいます。

また、一度開封してしまうと、賞味期限内であっても劣化が進んでしまうので長期保存はできません。

そこで、ここからは冷凍餃子のアレンジ方法を紹介するので、冷凍餃子があまりそうなときに試してみてくださいね。

【冷凍餃子アレンジ1】冷凍餃子鍋

寒い季節におすすめの鍋料理です。

餃子にお肉が詰まっているので、肉や魚を用意しなくても大満足のお鍋に仕上がりますよ。

【冷凍餃子アレンジ2】冷凍餃子ラザニア

餃子の餡の挽肉を活かした餃子のラザニアです。

レトルトのミートソースを使うと短時間でできますよ。

【冷凍餃子アレンジ3】冷凍餃子の卵餡掛け

定番の焼き餃子にひと手間加えた餡掛け餃子です。

餃子を焼いたフライパンやスキレットがそのまま使えるので洗い物が減らせる点も◎

お取り寄せ餃子おすすめ3選

スーパーで買ういつもの冷凍餃子もいいけど、気分を変えて有名店の本格餃子をお取り寄せしてみませんか。

おいしくてリピートする人も多いから、きっと賞味期限内に食べ切ってしまうはずです！

餃子専門店 餃子の馬渡「もっちり餃子」

実は浜松市や宇都宮市を超える餃子の街がある宮崎県。

「餃子専門店 餃子の馬渡」は、そんな餃子激戦区宮崎県で昭和42年より営業している宮崎餃子の老舗店です。

地元産や国産にこだわった肉や野菜で作られた餃子は、クセがなくいくらでも食べられると大好評♪

もっちりした皮は他の餃子では味わえない馬渡だけの特徴で、開業以来の伝統製法で作り置きせず毎日仕込んでいるのだそうです。

＼　もちもちの皮が絶品！もっちり餃子　/

餃子の餃天「3色餃子」

いつもと違った餃子をお取り寄せしたいなら、秋田県の人気店「餃子の餃天」がおすすめ！

見た目にも華やかな「3色餃子」は赤、緑、白の3種類。

着色料や化学調味料は使わず、国産唐辛子や秋田名産ふきの葉といった素材の色で表現しているんですよ。

もちろん味も絶品で、2種類の唐辛子が練り込まれた「赤餃子」はほどよいピリ辛でご飯やビールが進みます♪

＼　色鮮やかな3色餃子　／

通販サイト：https:/rakuten.co.jp/

たれ屋「クロワッサン餃子」

香川県の「たれ屋」が製造販売する「クロワッサン餃子」はテレビや雑誌でも話題の人気餃子！

まるでクロワッサンのようにサクサク・もちもちの皮は絶品で、餡に使った北海道産「十勝野ポーク」の肉汁と相性ぴったり。

冷蔵の生餃子での販売ですが、あまった餃子は密閉容器に入れると冷凍で2か月ほど日持ちするそうです。

＼　数か月待ちでもお取り寄せする価値あり！　／

通販サイト：https:/rakuten.co.jp/

賞味期限切れ冷凍餃子を食べるときは状態をよく見て判断しよう

冷凍餃子の賞味期限は1.4倍ほど余裕を持って設定しているケースが多いので、すぐに食べられなくなるわけではありません。

しかし、メーカーは品質を保証していないので、賞味期限を過ぎた冷凍餃子を食べるときは、餃子の状態を見極めて自己責任で判断しましょう。

ただ、食べられるとはいえ、賞味期限内に食べたほうがおいしいのは言うまでもありません。

期限内に食べ切れそうにない場合は、アレンジレシピも参考にしてみてくださいね。

人気店のお取り寄せ冷凍餃子なら、きっとおいしくて賞味期限内に食べ切れますよ。